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生理が終わらない原因とは?ピル服用時のトラブルと対応法

多くの女性が避妊や月経管理のためにピルを使用していますが、時には予期せぬトラブルが発生することがあります。特に「生理が終わらない」という症状は、多くの不安を引き起こす原因となります。この記事では、ピル服用中に生理が終わらない原因とその対処法について詳しく解説します。

消退出血とは?

消退出血は、ピルの服用中の休薬期間に2~3日目にあたるときに見られる出血です。自然の月経とは異なり、出血の量や期間が少ないのが特徴です。一般的に、消退出血は5日ほどで収まることが多いです。

もし、出血が少量であれば、そのままピルを服用し続けても問題ありませんが、出血量が多い場合や、2週間以上続く場合は、不正出血の可能性が考えられますので、病院での診察が必要です。

副作用による不正出血

不正出血とは何か
不正出血は、消退出血が起こる休薬期間以外の時に見られます。これは、ピルの服用による副作用の一つで、初めてピルを服用する女性の約3割に見られます。これは、体内のホルモンバランスが変わることによって引き起こされます。

対処法
通常、ピルの服用を1~3ヶ月続けることで不正出血は収まることがほとんどですが、その際は、出血量や出血の期間に注目してください。出血量が多い、2週間以上続く、または強い腹痛を伴う場合には、他の原因も考えられるため、医師の診察を受けることが勧められます。

ピルの飲み忘れの影響

ピルは毎日決まったタイミングで服用する必要があります。飲み忘れや時間の不一致は、ホルモンレベルに影響を与え、消退出血ではなく自然な月経を引き起こす要因となる場合があります。

飲み忘れた場合の対応策
飲み忘れた場合は、そのままピルの服用を中止し、次の生理の初日から新しいシートを服用することが推奨されます。また、休薬期間中は避妊効果が得られないため、他の避妊方法を併用することが重要です。

子宮関連の疾患が原因の可能性

生理が終わらない原因の一つに、子宮関連の疾患が考えられます。以下のような疾患が挙げられます。

- 子宮筋腫
- 子宮内膜症
- 子宮頸がん
- 子宮内膜がん
- 子宮体がん

特に子宮頸がんや子宮内膜がんの場合は、ピルの服用を継続することができませんし、すぐに医師の診断を受ける必要があります。

妊娠が原因の不正出血

ピルを服用していても、妊娠の可能性は完全には排除できません。性生活があった場合には、妊娠による不正出血が疑われます。妊娠の可能性を示唆する症状には以下があります。

- 1~3日程度の短い出血
- 吐き気、疲れやすさ
- 軽い腹痛
- 基礎体温の上昇

妊娠検査薬の利用や、医療機関での検査が勧められます。妊娠が確認されても、ピルを服用し続けても、胎児に与える影響が少ないとされています。

出血の色と状態について

ピルを服用中の経血は、通常、鮮やかな赤色でサラサラしていることが多いです。ただし、茶色っぽい血液やおりものが混ざっている場合もあります。このことから、色だけで不正出血であるかを判断することは難しいですが、出血量や期間にも注目して判断する必要があります。

出血量が多い、または2週間以上続いている場合には、病気や他の原因を考える必要があるため、早めの医療機関への受診が必要です。

生理が終わらない場合の対処法

ピルを服用していても生理が終わらない場合、早めに医師に相談することが重要です。出血が続く原因を特定する必要があります。初期であれば、副作用が原因の可能性がありますが、妊娠やその他の疾患の可能性も考慮すべきです。

以下のような場合には、特に医師に相談することを強く推奨します。

- 出血量が多い
- 強い腹痛が同時にある
- 出血が2週間以上続いている

日本産婦人科学会によれば、一度の検査で異常が見つからなくても、不正出血を繰り返している場合は病気が隠れている可能性があるため、経過を観察し、再検査が必要です。また、異なる病院ではなく、同じ病院で変化を見てもらうことが推奨されています。

まとめ

ピル服用中に生理が終わらない場合、さまざまな原因が考えられます。消退出血と不正出血、妊娠の可能性、さらには子宮関連の疾患も考慮する必要があります。

何か気になる症状がある場合や不安を感じている場合は、必ず医師に相談し、適切な診断と治療を受けることが大切です。自身の体に不安を感じたら、早めの対応が健康を守るための第一歩です。

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